2020 年招收攻读硕士研究生考试题综合日语无答案

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2020

年招收攻读硕士研究生考试题

考试科目代码:

719

考试科目名称:

综合日语

说明:考生答题时一律写在答题纸上,否则漏批责任自负。

問題1 次の文の下線をつけた言葉は、どれに当たるか、それぞれのA、B、C、Dから一番適当をものをーつ選びをさい。(1点×20=20点)

1、勘定を請求する。

A かんてい   B かんじょう   C かんしょう   D けんしょう

2、そのことに理屈をつける。

A りっくつ   B りくつ     C りくう     D りくち

3、素晴らしい頭脳。

A とうの    B とうのう    C ずの      D ずのう

4、道路の閉鎖に困る。

A へいざ    B へいさ     C しめさ     D へいざり

5、心地のよい風が入ってきた。

A ここじ    B しんち     C ここち     D こころち

6、的確に訳す。

A てつかく

B てきかく    C ていかく    D てっかく

7、長い年月。

A ねんげつ

B ねんつき    C としつき    D ねんがつ

8、講義に耳を傾ける。

A かきむ

B かけむ     C かたむ     D かこむ

9、堵列してお客様を迎える。

A じょれつ   B しょれつ

C とれつ     D どれつ

10、手盛りをくう。

A てさか

B ても      C てざか     D しゅも

11、重宝な辞典。

A じゅうほう

B ちょうほう   C ちょうぽう   D じゅうぼう

12、心に記す。

A きっ

B のこ

C よこ      D しる

13、吹雪が大変だ。

A ふぶき    B ふきゆき    C ふうせつ    D ふうゆき

14、日差しを浴びる。

A よ

B ゆ       C あ       D ふ

15、真っ赤な服が好きだ。

A まっあか   B しんっあか   C まっせき    D まっか

16、約3度の割合で下がる。

A わりあい

B かつごう

C かつあい

D わりごう

17、才能弾ける男。

A ひ

B ば        C はじ      D ひが

18、音を断つ。

A ことわ

B た       C き

D だ

19、一連のテロ事件が問われた。

A か       B こ

C う

D と

20、方向を失う。

A うなし

B しなう

C うしな

D なしこ

問題2()に入れるのに最もよいものを一つ選びなさい。(1点×20=20点)

1、うちの旦那さんは帰る()ダイニングのソファーに座る。テーブルの一辺は彼の陣地と化し、本当に一步も動かない。

A なり      B そばから

C と思いきや

D とたんに

2、高校の美術教師()、DIYの腕前はプロ並みで、デザインセンスも抜群で、友達に頼まれることもあるそうだ。

A のみならず    B であれ    C ものを    D というだけあって

3、傷つくことも人には必要なんですから一度も傷ついたことのない人間なんて、想像する()恐ろしいです。

A から      B だに      C こそ

D にや

4、危ない()お助けくださり、本当にありがとうございました。

A ところが    B ところは     C ところを     D ところに

5、どんなに悲惨な状況であっても、人間というものは娯楽()生きていけないということも、私はそのとき身にしみて知ったのでした。

A なしには     B のいたりで    C のおかげで

D にもまして

6、実際、今回の事件はテレビ業界に()様々な著作権ホルダーや著作権団体からも注目を集めており、NHKなどには問い合わせが相次いでいるという。

A わたる      B かんする     C おける

D かかわる

7、彼が好奇の目で見られ、多くの人が彼の話を聞きたがったことは想像()。

A にあたらない  B にかたくない  C におよばない  D にこしたことはない

8、自分より若い世代の考え方が自分たちと違うからといって、驚く()。

A にすぎないでしょう         B にはあたらないでしょう

C わけにはいかないでしょう

D わけではないでしょう

9、そんな嘘をついてもすぐ分かるに()から、正直に話したほうがいい。

A 限っている             B 限ったことではない

C 決まっている

D 決まったことではない

10、理由次第では、手を貸さ()。

A ないものでもない  B ないことには

C ないわけだ

D ないはずでもない

11、自分の中でとりわけ楽しみだったのが給食体験。最後に給食を食べたのが20年ほど前()、感慨も深いです。

A にあって      B とあって

C とあいまって    D とあれば

12、子供たちはぼろぼろの服を着て、タバコをふかしていた。みんなまだ六歳か七歳()。こんな幼いうちからタバコを吸うなんて。

A というべきだろいう        B といったはずだろう

C ということだろう

D といったところだろう

13、なんてあんな汚い本に高いお金を出すんだろうと思われるかもしれないが実は長い間探していた本が手に入った時の嬉しさ()。

A にすぎない  B にほかならない

C おいったらいい

D てなくてなんだろう

14、弟が「おしっこ」と言うと、トイレに駆け込んだりするのはしょっちゅうだった。ようやく落ち着いた()、妹たちは不機嫌で、機嫌を取るのに大変だ。

A と思いきや      B ともなると

C とはいえ

D とあれば

15、社長()専務()この会社の幹部は古臭い頭の持ち主ばかりだ。

A なり/なり   B といい/といい

C とも/とも   D というか/というか

16、夏休みに入っている()、どこに行く予定もなく、私の生活は普段とそんなに大きく変わっていません。

A ところだった   B とはいうものの   C までもなく    D あげく

17、うちの女房()、僕がタバコに触っただけでもううるさくてね。やむなくこうやって外で吸ってるのさ。

A ときたら    B といったら    C とはいっても    D ともあろう

18、男はそこにいた従業員と一言二言中国語で言葉を交わすと、自分の仕事は終わった()車に取って返した。

A ともなしに    B ものか     C ばかりか     D とばかりに

19、()壊し、()壊ししながら、やっと満足のいく作品を作り上げた。

A 作るなら/作るなら     B 作れば/作れば

C 作っては/作っては     D 作っても/作っても

20、彼は社長である以上、今世間を騒がせている会社の不祥事を自分は知らなかった()。

A ではすまされないだろう    B ならそれまでだろう

C ことは想像に難くない     D といわんばかりだ

問題3    の言葉に意味が最も近いものを一つ選びなさい。(1点×10=10点)

1、日本は世界最大の銅輸出国であり、ヨーロッパの銅の相場は日本の銅が左右していたのである。

A 取引価格    B 市場の乱高下    C 世間一般の評価

D 大体の見当

2、保険者名を記載することを原則とするが、必要のない場合は記載を省略しても差し支えがありません。

A さまたげとなる        B あからさまになる

C さかさまになる

D なにげない

3、僕はどんなに忙しくても、毎晩、丹念に新聞に目を通す。

A ぼうっと

B ちらっと     C 真心を込める

D ざっと

4、これといった取り調べもなく、パスポートにスタンプを押してもらっただけで、すんなり出国手続きは終わってしまった。

A 順調に進んだ

B 物事がかどらない

C あっという間に

D 驚くほどもたつく

5、もっとも医薬品などの不足は、現地ではたしかに切実な問題であったし、私達もできる限りのことはしてあげたかった。

A 間違いのないこと        B 差し迫ってくること

C 本当にあったこと        D 危なげなく行われること

6、今になって思えば、父が母をぞんざいに扱っているとか、男尊女卑的に扱っているとか、そんなことはまったくなかったんです。

A 荒っぽく粗末に         B 忌憚のない態度で

C 生真面目で           D 容易に従わなく

7、スーパーシートの席は少ないため、エコノミーに座る選手も多い。

A 普通料金のシート    B 自由席    C 優先席

D 重要人物のための席

8、気持ちが落ち込むようなことがあったとき、真っ先に家族や友達に相談すればいい。

A 気持ちが滅入る         B 気前がいい

C 落ち着きがなくなる       D 思いも寄らぬ

9、先着30名の方には記念品として、オリジナルハンカチを差し上げます。

A きれいで素敵な         B 人まねでなく新しい

C 手頃で可愛い          D 部数を限定して貴重な

10、自分で決めた留学なのに、帰国するとその居心地のよさに再渡米するのが少し億劫なようでした。

A 面倒で気が進まない様子      B 期待でわくわくしている様子

C いらいらして待ち遠しい様子    D 望み通りにならずにがっかりする様子

問題4 次の文の      に入る最もよいものを一つ選びなさい。(2点×10=20点)

1、ご主人が部長さんになられて、ございます。

A おうらやましくて

B おうらやまんで

C おうらやまよう          D おうらやましゅう

2、先日送っていただいた計算書に間違いがありましたので、。

A おわびになります         B おわびいたします

C ご報告になります         D ご報告いたします

3、「地図を。」「ええ、ぜひ、お願いします。」

A 書いていただけますか       B 書かせていただけますか

C 書いて差し上げましょうか     D お書き差し上げましょうか

4、弊社の商品を、誠にありがとうございます。

A お買い上げいただき         B お買い上げなさって

C お買い上げちょうだいして      D お買い上げさしあげ

5、開店20周年を記念しまして、特別セールを行いますので、。

A ご案内させます           B ご案内いただきます

C ご案内申し上げます         D ご案内願います

6、遠いところをわざわざ、恐縮しております。

A おいでくださり           B まいられて

C お越しにみえて           D いらっしゃられて

7、最近、体の調子がよく、何でもおいしく。

A めしあがっております        B あがっております

C いただいております         D お食べしております

8、お口に合わないかもしれませんが、どうぞ。

A おあがりください          B おあげ頂いてください

C めしあがられてください       D お召しになってください

9、先生は。

A 疲れられています          B お疲れでいらっしゃいます

C お疲れになっております       D お疲れさまでした

10、後ろの方、。

A お急ぎになりなさい         B お急ぎしてください

C お急ぎください           D 急がれてください

問題5 次の各文の内容を最もよく表しているものをそれぞれA.B.C.Dの中から一つ選びなさい。(2点×5

=10点)

1、学ぶことには、苦痛とともに喜びがある。苦しいことの連続だと思っている人でも、学び進んでいく過程で、学ぶことの喜びを断続的に味わっているはずである。ただ、学ぶことにあまりに苦痛を感じ過ぎるために、喜びが、あるいは満足感や幸福感が日に留まらないだけのことにすぎない。

そして、人生にはもっと大きな喜びを与えてくれるものがある。それはものを創ること、つまり創造である。創造ほど確かな幸福感を人に与えてくれるものはない。何にも代えがたい喜びを与えてくれるのだ。

創造には学ぶこと以上に苦痛が伴うけれども、それだけに何かを創造したときの喜びはとてつもなく大きいと言わなければならない。

A.

学ぶことが苦しすぎるため、喜びがない場合もある。

B.

創造は学ぶこと以上に苦しいが、確実に大きな喜びを与えてくれる。

C.

創造には学ぶこと以上に苦痛が伴うから、誰にでも成し得るものではない。

D.

学ぶことに苦痛を感じ過ぎるのは、喜びを味わっていないからである。

2、始まりは、火の通りをよくするためだったらしい。ドーナツの穴である。昨今の店先には丸い菓子パン風も並ぶが、やはり最初の一口で穴が壊れ、二つの断面から粉がこぼれるのが「らしく」ていい。

その愛すべき穴は、しかし、ただの空気で満ちている。ドーナツもマカロニも、穴が大きくなるほど腹に収まる部分は減っていく。価格が同じなら、大きい穴は生産者の利益につながる定めだ。

A.

ドーナツの穴は愛すべき面もあるが、利益追求の手段にもなりうる。

B.

ドーナツの穴は腹に収まる部分を減らしているから、ないほうがよい。

C.

ドーナツもマカロニも、穴が大きいほど消費者の損失が大きい。

D.

火の通りをよくするためのドーナツの穴は、予想外に生産者に利益をもたらしている。

3、言葉は難しい。原稿を書いたり、後輩記者の原稿に手を加えるたびに悩み、新たに気付くことだらけだ。障害者を積極的に雇用している企業経営者の講演を記事にしたことがある。

「(障害者を)お客さん扱いしない」という発言をきちんと読み取ってもらうために、障害者福祉に詳しい知人と相談したうえで、発言の後に

「一人の人間として扱う」という表現を補った。すると、読者から

「扱うとはどういう意味か。人を機械や物と見ているのか」という電話をいただいた。「遇する」という意味で用いたのだが、「扱う」という言葉に

「上から目線」的な意味合いを感じる人がいるということまでは思い至らなかった。

A.

筆者は「扱う」という言葉に「上から目線」的な意味合い感じている。

B.

筆者は自分の言葉遣いに考え及ばない所があったことを反省している。

C.

筆者は言葉は多くの意味を表すから、思い至らない所は避けられないと思っている。

D.

筆者は読者に誤解されたことを不愉快に思っている。

4、人生を簡単に考えてみても、人生は簡単にはならない。道徳の問題を考えるに際し、良心の問題を除外し得ても、良心とは問題ではなく、事実なのであるから、彼が意識するとしないとを問わず、彼の心のうちに止まるであろう。

もし、集団的良心というようなものが誰にも考えられない事なら、それは、何か社会の規約や規範以上のものに違いない。この考え方は、少しも新しい考え方ではない。どんなに現代の流行に反するように見えようとも古くはなり得まい。

A.

良心は客観的なものだ。

B.

人間の行動は集団の良心による。

C.

良心は言うまでもなく問題として現代に映る。

D.

良心は、如何なる場合にも個人の内心にある。

5、ある優れた科学者は毎晩、枕元に懐中電灯と鉛筆を置いて寝る。夜中にいいアイデアが頭に浮かんだら、すぐメモができるようにという用意である。

なにもそこまでしなくても、朝になってからでもよさそうなものだ、などというのは知らざるものである。考えたことは消えやすい。おもしろい考えほどはにかみ屋らしく、なかなか顔を見せない。ちょっと見せるとすぐ引つ込んでしまう。いったん消えると、いくら思い出そうとしても、どうしても出てこないことが多い。いずれ後でなどとのんきなことを言っていれば、大魚を逃した口惜しさを味わうことになる。

A.

いいアイデアは寝ているときほどよく浮かぶ。

B.

思いついたことはすぐにその場で書いておくにかぎる。

C.

ゆっくり考えたことより、とっさに思いついたことのほうがおもしろい。

D.

後で思い出したこととそのときに思いついたことではずいぶん違うことがある。

問題6 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。(2点×

=40点)

(一)いつか私は、私の七歳の娘が、乗り物に乗せても外を見ようとしていないことに気が付いた。遠出をして汽車に乗せても、こちらがよほど気を付けていて、「ほら、川だよ」とか、「大きなエントツがあるよ」とか言ってやらない限り、すぐそれに飽きて窓から離れてしまうのである。これはどうしたわけだろうか。

言うまでもなく、我々は子どものころはそうではなかった。どんな乗り物に乗っても、靴を脱いで直ちに窓際にへばりつき、そこに展開される風景を、飽かず見続けたのである。それがどんなに平凡な風景であっても、例えすでに何度か見たことのある風景であっても、我々は躊躇わずそうした。我々をそうさせる何か奇妙な衝動が、我々のうちにあったのである。

恐らく、その時我々にとっては、見ることそれ自体が、一つの冒険であり、世界を知るための生々しい体験であり、そしてまた、ア一種の創造行為ですらあったと考える。私の娘がそれをしなくなったのは、もしかしたら見ることの、そうした動機が失われたせいではないだろうか。

見るということは、必ずしも単純なことではない。例えば当時我々は、買い物のためにバスに乗って出かける場合よりも、旅行のために汽車に乗って出かけた場合の方が、より異質な、従ってより上等のものが見られると考えていたし、事実そのとおりであった。

(①)、その時我々の見た世界は、身近な生活圏から、遠心的に層を成して異質度を深めながら広がり、逆に辺境にいたるという、秩序に支えられていた。(②)、そうした秩序に支えられていると錯覚されていた。

ともかく、それが錯覚であれ何であれ、見ることの内実は、この秩序に従って刺激され、意味付けられ、そして深まったのである。我々自身、見たことの内容をこの秩序に従って生理の内に納め、この秩序の遠近法によって成る―つの世界を、我々のうちに次第に築きあげていったのである。

ごく一般的な話になるが、所謂情報過多の現象が、見ることのこのような秩序に、極度の混乱をもたらしたということは、大いに考えうることである。(③)、もはや世界は、自分自身であることから無限の辺境へ、異質度を深めながら整然と層を成す立体であることをやめてしまったのかもしれない。(③)、見るということは、ただ「見えるもの」と、無法則的に、平面的に対応するだけのことに、なってしまったのかもしれない。

映画の話である。私の娘は映画を見に行くことをちっとも喜ばない。「中でポップコーンを買ってやるから」と約束(④)、一緒についてこようとはしない。乗り物から外を見ない話と同様である。イ我々が子どものころは決してそうではなかったからだ。当時の我々にとって、映画こそが「見ることが一つの冒険である」ことを促す、最も刺激的な手段にほかならなかった。

恐らく我々は、旅の風景を異質度の遠近法に従って自らのうちにとりこんだように、映画をも、その秩序に従って自らのうちに組み立て直しつつ、甲それを見たのである。遠いたびであればあるほど、目が贅沢をする、という旅のための基準を、我々は映画のためにも通用させることができた。もちろんそれは必ずしも、内容の異質度のことだけではない。こうした生理の遠近法さえ、自分自身の内で確かめられれば、映画は映画であるということだけで、十分に刺激的であった。

最近、SF映画や、アニメーション映画が流行しているのは、興行師たちが、観客の見ることの体験構造に、不信感を抱きはじめたせいであると、私は考えている。SF映画や、アニメーション映画の異質性は、我々の生活圏から辺境に至るどの層にも、(⑤)繰り込まれることのないものである。ウある意味では極めて安定した異質性であると言えるだろう。しかし、同時にこれは、あらゆる異質なものを順化させようとする我々の生活空間におけるせめぎあいから、全く遊離したものであるから、それ自体として深化することもまた決してないものである。完全に一方交通であり、「見えるもの」とただ平面的に対応するという、現代の見ることの横着さを、更に助長するだけのものだろう。

世界の遠近法が失われ、同時に見ることの遠近法が失われたことにより、映画は一つの転期を迎えつつあるのだ、と私は考えている。今後それがどうなるべきなのかは知らない。エただ私は最近、娘がひどく熱心に見るものが一つあることに気が付いた。赤ん坊のころの写真を集めたアルバムである。自分自身が

「そんなに小さかった」ということが驚異なのかもしれない。そして私は、娘のそうしたごく私的な体験から、見ることの遠近法が新に養われ始めるかもしれないと、かすかに期待している。

1.傍線部イに、さらに題目語(~は)を補うとすれば次のうちのどれがよいか、その記号で

答えなさい。

A.筆者が子どもだった頃、乗り物の窓外の景色が映画の一コマーコマのように新鮮に

思われたのは

B.今時の子供が映画を見せてやると言っても有り難がらないことに筆者がびっくりする、そのわけは

C.昔の映画が、今日のS

F風のやアニメーションのそれと違って、実生活によほど近かった

ことは

D.乗り物の窓外の景色が子供の目に物珍しく映ったのと同様に、映画が新鮮な感動を与える

娯楽であった、その原因は

2.傍線部エ以下末尾までに述べてあることは、下の文全体にわたる総括的内容であるが、それは次のどれに近いか、その記号で答えなさい。

A.若い世代の人々が、映画発達の歴史を振り返って見、転期を迎えつつある現在の映画

のあり方に疑問を持ってくれることを期待したい。

B.情報過多現象に麻痺して、徐々に素朴な好奇心を失いつつある若い諸君が、正常な

遠近感覚を取り戻してくれることを切望する。

C.若い人々がただ物を物として見ることにとどまり、身近な生活圏から異質度を深める

努力をしないことに絶望している。

D.SF映画やアニメ映画の観客が、本来の見ることの秩序を回復させ、主体的立場に立って

新しい芸術活動を始めてくれるのではないかと思いはじめた。

3.我々にとって見ることが傍線部アー種の創造行為ですらあったと考えられるのはなぜか、次のうちから最も適当なのを選びなさい。

A.我々の時代は情報過多の現象でなく、見る機能があったから。

B.身近な生活圏から、遠心的に層を成して異質度を深めるから。

C.見ることが一つの冒険であり、刺激的であるから。

D.異質度の秩序が主体的であるから。

4.SF映画やアニメーション映画の異質性がウある意味では極めて安定した異質性であると、なぜ言えるのか、次のうちから最も適当なのを選びなさい。

A.我々の身近な生活圏の中に、現実の出来事として錯覚を起こさないから。

B.SF映画やアニメーション映画などは秩序の遠近法が無法則的に平面的であるから。

C.SF映画やアニメーション映画などはただおもしろいだけで、教養に役立たないから。

D.SF映画やアニメーション映画は一度見るとすぐ飽きてしまうから。

5.空欄(①)に入れる最も適当な言葉を選びなさい。

A.そして

B.それに    C.つまり   D.したがって

6.空欄(②)に入れる最も適当な言葉を選びなさい。

A.もしくは

B.それゆえ

C.なぜなら

D.ただし

7.空欄(③)に入れる最も適当な言葉を選びなさい。

A.だって

B.もしかしたら

C.たぶん

D.また

8.空欄(④)に入れる最も適当な言葉を選びなさい。

A.する限り

B.しない限り   C.するこそ

D.しないこそ

9.傍線部甲それは何を指しているか。

A.映画

B.旅の風景

C.遠近法   D.秩序

10.空欄(⑤)に入れる最も適当な言葉を選びなさい。

A.別に    B.なかなか   C.ついに

D.けっして

(二)人生には、ある物事の本質がどういうことか分からないまま、歳月が流れてしまうことがある。しかし、その①一見無為なる時間が、大いなる気付きの助走となることもある。

ああそうか、と分かった瞬間に、脳の中に喜びが走る。発見すること、気付くことの歓喜は、脳が体験する様々な喜びの中でも、最大のものである。

だからこそ、古代ギリシヤにおいて、王様の冠の材質が何か、壊すことなく確かめる方法を発見したアルキメデスは、「分かった」と叫びながらお風呂を飛び出していったのである。

なぞの中には、難しいものもあれば、簡単なものもある。例えば、街でよく見つける「ミキサー車」。あのドラムが回転している理由には、大抵の人が気付いているのだろうと思う。

私は案外ぼんやりしているところがあって、大学生になって街を歩いている時、「あっ、そうか、あれは生コンクリートが中で固まらないように攪拌しているのか」とやっと気が付いた。それまで、見かけても

「何となく回っている」としか思わなかったのである。

「ああ、そうか、固まらないように回っているのか」と叫んで、②近くにいた友人にあきれられた。振り返ってみてもあまりに③情けなかったが、自分で気付くことの喜びには変わりがない。

高校生の時、休みの時間に

「エクアドル」という国名が「赤道」に関係していると突然ひらめいたことがあった。調べてみると、確かにスペイン語で「赤道」という意味である。級友に話したら、④「自分で気付きたかった」と悔しがった。他人から見たらどんなに小さなことでもよい。自ら気付くことには、格別の喜びがあるのである。

だから、子供の学びにおいても、あまり⑤「促成栽培」はよくないのではないかと思う。次から次へと答えを教えてしまっては、せっかく脳の中にある

「自ら発見することの喜び」を奪ってしまう。すでに誰かが発見していることでも、世の中の常識となっていることでも、自ら発見することには深い喜びがあるのである。

私のライフワークとなっている「質感」(クオリア)の問題には、電車に乗っていて気付いた。研究所からの帰りにノートを一生懸命書いていた。その時、「ガタンゴトン」という音が、周波数などでは分析しつくすことのできない生々しい「質感」として聞こえていることに気付いて、衝撃を受けた。その瞬間、数量的に表すことのできるものだけを対象にしてきた従来の科学的世界観に限界があることをはっきり悟った。私の今までの⑥人生の中でも、最大の「気付き」の一つだった。

音を聞くことがきっかけとなって悟りを開く有名な話が、仏道にある。香厳智閑というお坊さんがいた。秀才の誉れが高かったが、どうしても悟ることができなかった。

ある時、庭で掃除をしていて、はいた小石が近くの竹に当たり、音を立てた。その瞬間に香厳智閑禅師は悟りを開いたというのである。「撃竹の大悟」として知られる。

音を聞くことによって、悟りを開くというのは脳の働きとしてみても面白い。大脳皮質で、聴覚を処理する部分は、様々な記憶を収納する。「側頭連合野」に近い。音を聞くことで様々な記憶が参照され、結びつけられるきっかけになるのである。

また、聞くことは、見ることと異なり脳に対する負担が比較的に小さい。注意を向けて一生懸命見ると、他のことができなくなってしまう。聞いているだけならば、⑦脳がある程度「アイドリング」できる。その余裕が、思わぬ気付きやひらめきにつながるのである。

ところで、香厳智閑禅師の故事にも表れているように、禅の修行において、掃除は大切な位置を占めている。禅寺に参拝すると、庭や池がほれぼれするほど美しいが、あれも朝早く修行僧が丹念に掃除をしているからである。

京都五山の一つで金閣寺や銀閣寺を境外塔頭としてふくむ相国寺の有馬頼底管長にお目にかかった時のこと。有馬老師は、禅は「一掃除二信心」だと言われた。

⑧信仰に対する姿勢とか、そのようなことは二の次にしても、とりあえず毎日の掃除を欠かしてはいけない。一日掃除を怠れば、取り戻すのに二日かかる。二日怠れば、四日かかる。そんな有馬老師のお話を拝聴しているうちに、⑨「ああ、そうか!」と気づかされた。

一日たりとも怠らないというには、生命そのものの中にある性質である。食べること、心臓を動かすことと、呼吸すること。たとえ一日でも怠らないからこそ、命は続いていく。

禅寺で拝見する庭も、同じことだと悟った。はききよめられ、整然と形作られた白砂の広がり。ゴミはないことはもちろん、落ち葉さえも目に入らない清澄な池。私たちが慣れ親しんだ禅寺の風情は、気を緩めればすぐに崩れていってしまうような、ぎりぎりのバランスの上に成り立っている。

だからこそ、禅寺で私たちを包む⑩美しさは生命そのものを表している。美しさの背後

に、たえざる生命の営み、つとめがある。そのことに気付いた時、これまでの人生で知る機会のあった禅寺の数々の風情がフラッシュバックして、私は心を動かされていた。

美しいとは、つまり生きていることである。そんな真実を私に教えてくれたのは、突然訪れた一つの「気付き」だった。気付くことの喜びが私たちの脳を変え、人生の新しい風景を開いてくれるのである。

(茂木健一郎嘲畄はもっとあそんでくれる)一部改編」

11.①「一見無為なる時間が、大いなる気付きの助走となることもある」とはどういうことか。

最もふさわしいものを次から選びなさい。

A.何もすることなくばんやりしていが、かえって思いがけなく成長を助けてくれるということ

B.何もすることなくぼんやりしていたことが、かえって思いがけない発見を促してくれる

ということ

C.何もすることなくぼんやりすることのほうが、予想通り思いがけない発見につながる

ということ

D.何もすることなくぼんやりすることのほうが、何かをするよりも思いがけない発見を

与えてくれるということ

12.②「近くにいた友人にあきれられた」とあるが、なぜ友人はあきれたか。最もふさわしい

ものを次から選びなさい。

A.多くの人が当たり前のように分かっていることを知らなかった私に対して、憐れみを

感じたから。

B.大抵の人が分かったことを私が知らなかったことに驚き、さらには道で叫んだことに

恥ずかしさを感じたから。

C.ほとんどの人が分かっていることを私が知らなかった、その常識のなさを軽蔑したから。

D.だいたいの人が知っているであろうことを私が知らなかったことに、幼さを感じたから。

13.③「情けなかった」の意味として適当なものを次の中から選びなさい。

A.友人は思いやりがなかった。

B.気付くのが遅すぎる自分が嘆かわしかった。

C.自分の言動は見るにしのびなかった。

D.自分の言動は風情がなかった。

14.④「『自分で気付きたかった』と悔しがった」とあるが、なぜ悔しさを感じるか。最も

ふさわしいものを次から選びなさい。

A.自ら気付くことの喜びを奪ってしまったから

B.自分は他人より先に気付くことができなかったから

C.他人から教えられることで、自分は劣っている感じになるから

D.自分が先に気付いて他人に教えたかったから

15.⑤「『促成栽培』はよくないのではないか」とあるが、「促成栽培」とはどういうこと

を言うか。最もふさわしいものを次から選びなさい。

A.知識を早く身につけさせるため、短い時間で大量に覚えさせること

B.子供の受け入れ能力を考えずに、理解できないものを教えること

C.自ら悟る時間を与えず、次次と答えを教えてしまうこと

D.早く成長させるために、他人より先に教えること

16.⑥「人生の中でも、最大の『気付き』の一つ」とあるが、最大の「気付き」とは何を

指しているか。最も適切なものを次から選びなさい。

A.電車の音が生々しい「質感」として聞こえていることに気付いた。

B.従来の科学的世界観に限界があることをはっきり悟った。

C.電車の音は周波数で分析できないことが分かった。

D.自分の研究対象は数量的に表すことのできるものであることに気づいた。

17.⑦「脳がある程度『アイドリング』できる」とはどういうことか。最もふさわしいものを

次から選びなさい。

A.聞くことは見ることとは違い、脳に負担がかからないので、聞く動作だけであれば、脳にある程度ゆとりができるということ

B.聞くことは見ることとは違い、脳に負担がかからないので、聞く作業だけであれば、脳に多くの余裕ができるということ

C.聞くことは見ることとは違い、脳に負担がかからないので、聞くことで脳はいろんな

ものを暗記できるということ

D.聞くことは見ることとは違い、脳に負担がかからないので、聞くことでいろんな出来

事を感じることができるということ

18.⑧「信仰に対する姿勢とか、そのようなことは二の次にしても、とりあえず毎日の掃除を

欠かしてはいけない」とあるが、それは何故か。最もふさわしいものを次から選びなさい。

A.信仰に対する姿勢の良さを大切にすることはもちろんだが、自分の身の回りの整理を

するための時間をとることも大切である。

B.信仰に対する姿勢の良さは最も大切なことであり、その次に大切なことが庭や身の回りの

掃除であり、そのことが「気付き」のきっかけとなるから。

C.信仰に対する姿勢を大切に思うのは当たり前のことであり、また信仰とともに掃除も

しないと

「気付き」も悪くなるから。

D.信仰に対する姿勢は大切なことだが、それ以上に掃除を欠かさずすることで思いもよらない

「気付き」を生み出すから。

19.⑨「『ああ、そうか!』と気付かされた」とあるが、筆者は何に気付いたか。最も適切な

ものを次から選びなさい。

A.掃除を一日怠ればそれを取り戻すのに2倍かかるということ

B.食べること、心臓を動かすことと、呼吸することを一日でも怠らないからこそ命は続いて

いくこと

C.一日も怠らないですべきことをするのは、生命の性質であること

D.美しいとは、つまり生きていることであること

20.⑩「美しさは生命そのものを表している」とはどういうことか。説明として最も適当

なものを次の中から選びなさい。

A.美しさも命もバランスが崩れやすい。

B.生命が続いてこそ美しさがある。

C.美しさは生命の証しである。

D.美しさは、生命の営みと同様に、絶えないつとめなしにはあり得ない。

問題7、次の要領で解答用紙に作文をしなさい。(30点)

目:初心忘れべからず

注意事項:1.文体は、手紙文を除いて一律常体にすること。

2.文章は、450字以上、500字以内におさめること。

(句読点も一字とする。もし450字未満、または500字をオーバーした場合は減点になる。)

3.作文用紙には本文だけを書き、題目は書かないこと。

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