第一篇:爱を信じること(3-5分钟小短文——适合朗诵比赛 日文)
愛を信じること
競争を奨励する社会に住んでいる私たちは、自分の弱みをなかなか人に見せられない。弱さを認めることが、どこかで敗北だと思わされている節があるからだ。自分が元気で、他人の手を借りずにやっていけるうちは、それでいいかもしれない。
しかし、何らかの理由で心に深い痛手を負ったり、身体がきかなくなったりしたとき、どうしても他人の助けが必要になることもある。それは人の思いやりや愛の大切さを学ぶ絶好のチャンスなのだ。それもかかわらず、外向きの顔を気にして、頑なな自分を押し通そうとすると、せっかくの学びのチャンスを失うことになる。
頑なさと心の強さを混同している人が意外に多い。しかし、よく自分の心を見つめてみれば、頑なさの奥に傷つくことへの恐れが隠れていることに気付くだろう。「助け手もらいたいが、拒否されたらどうしよう」という恐れが、知らず知らずの内に心の中に巣くってしまっているのだ。そのために、無意識の内に見栄を張ったり、強がったりすることがよくある。
虚勢を張らずに、弱さを認めることは決しては敗北ではない。それは素直な自分に心を開き、心の厚化粧を落とす第一歩なのだ。下手な強がりは他人を遠ざけ,孤独の闇をいっそう厚くするだけに過ぎない。
闇の向こうから必ず手は差し伸べられる。あなたを力強く支えるその腕と、あなたのその勇気があれば、潜り抜けることのできないトンネルはない。必要なのは愛を信じることと、自分の弱さを認めること。
光と闇とはお互いを必要とし、闇がなくては光も存在せず、どんなに深い闇にも光の種子が宿っている。その種子を根気よく大切に育てていけば、貴重な贈り物がまっているかもしれない。