第一篇:彼に爱されるあたしは彼日语话剧台词剧本
彼に爱されるあたしは彼
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(登场人物)
男(正彦)
女(直美)
通行人
(コメント)
だいぶ昔に书いてほったらかしにしていた大林宣彦の尾道三部作の第一弾「転校生」のエロチック・パロディ。
情绪を舍て、コミカルさを追求した・・・というより単なる下ネタか?
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〔1 路上〕
(激しい雨の音)
(男、店の轩下で待っている)
(女、走って入场)
女きゃあ、濡れちゃう濡れちゃう・・・
(女、男の前を走って通りすぎ、舞台の反対侧まで行ってまた戻ってくる)
男おう、直美、こっちだ。
(女、男に気付き、男の方へ駆け寄る)
女ごめんね、正彦、待たせちゃって・・・
男いや、いいんだ。それより、レストランに予约を取ってあるんだ。行こうか。女ええ。
(女と男、腕を组んで歩き出そうとする。女、立ち止まり空を见上げる)
女あ、でも、雨ますますひどくなってきちゃったわ・・・
男店はすぐ近くだから、走るか。
(男、女の手を引いて走り出す。が、途中で踬いて転ぶ)
男うわっ。
女きゃっ。
(男、女、手を组んだままばったりと倒れる)
★これ以降、男女が入れ替わったという设定。したがって、男は女言叶を话し、女は男言叶を话す。
女いててて。
男もう!ひどい・・・びちゃびちゃになっちゃったじゃない・・・
女ごめんごめん・・・(立ち上がり、倒れている男を见て)あれ?
男え? なに?(立ち上がり、女を见て)えっ?
(女、男、互いに自分の身体を眺め回し、それから互いに相手をみつめる)
(女、男、互いに相手を指さしながら、同时に飞び退く)
女お、オレ?
男あ、アタシ?
女、男 いったいどうしたっていうの?
女お、お前、谁だよ?
男あなたこそ谁よ?
女俺は正彦。中野正彦だよ。
男あたしは直美。新田直美よ。
女ひょっとして・・・
男もしかして?
女、男(同时に)入れ替わった?
男ど、どうしよう・・・
女と、とにかく、ここだと人目につく。とりあえず店に行こう。いや、その前に。(女、男の腕を取る)
男な、何よ?
女もう一度転ぶんだ。戻れるかもしれない。ほら、いち、にのさん・・・
男ちょ、ちょっと・・・
(暗転)
〔2 レストラン〕
(男、女、向かい合って座っている)
男で、どうするのよ?
女・・・
男なんとか言いなさいよ!戻らなかったじゃない!
女おい、女言叶使うなよ。周りが见てる。
男あんたこそ女言叶つかってよ。
女しょーがねーだろ。急には直らねえよ。
男それより、あたしたちどうすればいいのよ。
女戻る方法を考えなきゃね。
男どうやったら戻れるのかしら?
女分かんねえよ。
男なんとかしてよ、男でしょ?
女俺は今は女。男はそっちだろう。
男あたしは中身のことを言ってるの!
(暗転)
〔3 路上〕
女とりあえず、戻る方法が见つかるまで、このままいくしかないだろう。
男戻る方法、见つかるかしら。
女まあ、あんまり悲観的になるなよ。男として生活するのも、悪くないかもしれねえぞ。男そうかしら?
女まあ、今日はもう帰ろう。ぐっすり休むんだ。明日の朝、电话するから。もしかしたら朝になればまた戻ってるかもしれないぜ。
男そうね・・・
女それじゃ、今日は、これで。
(男、舞台から退场しようとする)
女直美、ちょっと待て。逆だ。
男え? あたしの家は、こっちよ。
女违う。それは直美のうちだ。
男だから、あたしの家じゃない。
女そう。君のうちだ。分からないか? 君は今俺なんだから。俺の家へ帰るんだ。俺が直美の家に帰る。
男ああ。あなたがあたしだから、あなたはあなたの家には帰らないであたしの家に帰り、あたしはあなただからあたしの家には帰らないであなたの家に帰るってわけね?
女そう。俺は俺じゃなくて君だから君の家に帰らなきゃならないし、君は君でなくて俺だから俺の家に帰らなきゃならないんだ。
男なんだか头痛くなってきたわ。
女とにかく、今の身体に早く惯れないとな。
(暗転)
〔4 男の家〕
(男、ベッドに横になっている)
(男、可爱らしく目覚めて伸びをして上半身を起こす)
男あーあ。よく寝た。あれ? ここ・・・
(男、辺りを见回し、それから自分の身体を见回す)
男そうだ、正彦と入れ替わっちゃっんだった。・・・结局戻ってないのね・・・ 男の身体って、ごつごつしてて、変な感じ。シャワーでもあびよっと。
(男、立ち上がる。ふと自分の下半身に目が行く)
男あら? 立っちゃってる・・・
(男、めずらしそうに下半身をいじる)
男へえ・・・ こうするのかしら・・・(観客に背を向け、こすり始める)あっ。いいかもしれない。
(やがて、イッてしまう)
男ああっ。(愕然とした表情で)え・・・なに? 男って、これだけなの? なんだか可爱そうになっちゃうわ・・・ あっ。いけない。あいつ、あたしの身体に何かしてないかしら!こうしちゃいられないわ。
(その时电话のベル鸣る。男、受话器を取る)
男は、はい・・・ あっ。正彦? うん、戻ってない。うん。大丈夫。元気だから。それより正彦、あたしの裸见たりしてないでしょうね。ヘンなことしてない? 触らないでよ? 绝対だからね!分かればいいわ・・・えっ? うん。仕事は休むわ。だいたいこの身体でどうやっていくのよ。それで・・・うん。そうね。12时に映画馆の前ね。えっ? 服? タンスの中にあるから、适当に选んで。あっ。下着とか、见ないでね。え、それじゃ下着着れないって? 裸も见なきゃ着替えられないって? ・・・目つぶってタンス开けて、目つぶったまま着替えて!分かった? いいわね!
(电话を切る)
男あんなこと言ってるけど、あいつ、きっとあたしの身体に何かしてるわ・・・ああっ。お嫁に行けないっっ!
(暗転)
〔5 路上(映画馆前)〕
(女、待っている。髪はなぜかオールバック。化妆気はなく、唇は口红がはみ出している。服はくしゃくしゃのシャツとだぶだぶのズボン)
(男、入场。髪をきれいになでつけて、ヘアバンドをしている。服装はシャツにジーパンだが、胸に大きなブローチをつけて、スカーフを巻いている)
(男、女、颜を见合わせ、次の瞬间、お互いを指さして爆笑する。男が先に笑い止み、怒った表情になる)
男な・・・なんて格好してんのよ!
女おかしいか? だって何着たらいいのかわかんないし・・・
男なんでそんな无茶苦茶なメイクすんのよ!
女いや、ノーメイクじゃ君に失礼かと思って・・・口红くらいは涂ろうしたんだけど、何せ初めてなもんだから・・・
男その颜の方がよっぽど失礼よ!
女そう怒るなよ。君だって何だよ、そのヘアバンドとスカーフは。
男えっ? おかしいかしら?
女お前、男なんだぞ? そんな女物使うなよ!
男ふん。あんたよりましよ。
女それより・・・いろいろ教えてくれよ。下手すれば俺、このまま君として生きていかなきゃいけないかもしれないんだ。君の仕事のこととか、それから言叶遣いとか化妆の仕方とか・・・
男あたしも、教えてもらわないと。男の生活を・・・
(暗転)
〔6 路上(ホテル街)〕
(女、男、入场)
男(小声で)ちょっと、ここホテル街じゃない。
女いいじゃないか、ちょっと寄っていこう。
男ちょっと、あたしはあなたで、あなたはあたしなのよ?
女それが?
男それがって・・・
女いいじゃん。男と女であることには変わりがないんだし。
男い、いやよ。そんな気分じゃないわ。
女俺は试してみたいんだよ。君の身体、すごく敏感なんで、惊いているんだ。男な・・・!さては、正彦、あたしの身体にヘンなことしたでしょう!
女そう怒るなよ。ちょっと触ってみただけだよ。
男このスケベ!・・・それでエッチしたいってわけね? 绝対いやよ!正彦はいいかもしけないけれど、こっちはこの身体、大して感じないんだから!
女え・・・? ということは、君も、俺の身体に何かしたな?
男あ・・・あれは、不可抗力だったのよ。そ、その・・・朝起きたら、大きくなってたから・・・
女それは朝立ちと言って、健康な男なら谁でもなることなの!别に欲情しているわけじゃないんだから、ほっとけば治まるの!
男そ、そうなの?
女お互い様だな。さあ、入ろうか。
男あ・・・で、でも・・・
女いいからいいから。
(女、男の手を引いてホテルに入ろうとする。その时、通行人入场)
通行人 あらまあ。最近のおなごといったら、はしたない・・・
(通行人退场)
(男、女に引かれてホテルに入ってしまいそうになるが、立ち止まる)
男やっぱり、あたし、いや!自分自身の身体を抱くなんて!
(女、男の手を离す)
女え・・・ちょっと待てよ。そうすると、俺は、俺自身に抱かれることになるわけか・・・(思案颜になる)・・・げっ。気持ち悪ィ。
男そうでしょ?
女そうだな・・・やめようか。
男(ほっと息をつく)・・・
(女、男、来た方向に引き返す)
女うーん、考えてみるとさ。
男何?
女ほら。性同一性障害っていうのがあるじゃない。ちょうど俺だちみたいだよな。男それが?
女やっぱり、あれ、可哀想だよな。普通のエッチはできないぜ、気持ち悪くて。男そんなことより自分の心配しなさいよ。これからずっとこのまま生活するつもり? 女うーん。しかし、方法がないからな・・・
(その时、激しい雷鸣)
男きゃあ!
(男、女に抱きつく。二人、男が女を组み敷く形で道路に倒れ込む)
(一瞬だけ暗転)
★ここでもとに戻る。
男いててて・・・お前、身体は男で力が强いんだから、気をつけろよ・・・あれ? 女ご、ごめんなさい。だって怖かったんだもの・・・あら?
(女、男、立ち上がると、互いに自分の身体を眺め回し、それから互いに相手をみつめる)男も、戻った・・・
女戻ったわ!
男やったぞ直美!
(男、女、手を取り合って喜ぶ)
男それじゃ、戻った记念に。
(男、ホテルを指さす。女、手を払いのけてビンタ)
女调子にのるな!
男さっきは君が诱ったじゃないか!
女嘘を言うな嘘を!あたしの身体を使っているあなたがあなたの身体を使っているあたしを诱ったんでしょう!・・・あれ? いいのかな?
男难しいことはいいじゃないか、どっちでも。俺は君、君は俺なんだ!
女误魔化さないで!
(女、先に歩いていく。男、追いかけて女の腕を取るが、女、振り払う)
(このとき通行人入场)
女転ぶからイヤ!
男そ、そんな・・・
(女退场。男、后を追って退场)
通行人 あんれまあ。最近のおなごは、気の変わるのがえらく早いねぇ。
(通行人、退场)
幕。