日语专业毕业论文 テレビドタマ『名前をなくした女神』から见

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第一篇:日语专业毕业论文 テレビドタマ『名前をなくした女神』から见

要 旨

ママ友とは友達付き合いの形態の一つ。これは幼い子供の母親であることを共通としてできた母親同士という形の友達である。主な場合は公園や幼稚園、保育園などで知り合うことからママ友となっている。現在、テレビや、雑誌など、特に子育ての話題の中で頻繁に用いられる一般的な言葉となっている。

本稿では、四つの部分に分けて分析してみた。第一部分はテレビドラマ『名前をなくした女神』のあらすじと人物紹介述べ、第二部分はママ友についてまたその特徴を論述し、現在日本のママ友を了解した。第三部分は、テレビドラマ『名前をなくした女神』でのママ友の見栄、ママ友の嫉妬、ママ友のいじめという三つの点でママ友付き合いを考察した。第四部分はママ友自身と子供の角度からママ友との付き合いの影響を分析した。

母親にとって、その付き合いは相談することで安心感を得る一方、その関係を対処するため精神的にストレスと悩みが増加する影響もある。また、子供の方は新しい友達と出会い、遊ぶの機会が増え、その反面、母親同士のもめごとで子どもたちがとばっちりを受けてしまうことが見られる。

キーワード:ママ友 人間関係 トラブル 母親

摘 要

“妈妈友”是朋友交往的形式之一。它是以共同作为年幼孩子的母亲而形成的妈妈们之间的朋友关系。主要是在公园、幼儿园、托儿所等地方认识后开始成为妈妈友。现在已经成为了在电视、杂志等特别是在育儿期的话题中被频繁使用的普通词语。

本文分四个部分进行分析。第一部分叙述了电视剧的梗概和人物介绍,第二部分阐释了所谓的妈妈友及其特征,从而了解日本现今的妈妈友。第三部分从电视剧中妈妈友的虚荣、妈妈友的嫉妒和妈妈友的孤立这三个方面对妈妈友的交往进行了考察。第四部分从妈妈自身和孩子的角度分析了与妈妈友交往产生的影响。

对母亲来说,与妈妈友的交往一方面能通过交谈获得安心感,另一方面也会使之产生精神上的压力和烦恼。对孩子来说,在增加认识新朋友的机会的同时,也会因为妈妈们的纠纷而受到牵连。

关键词:妈妈友 人际关系 纠纷 母亲

目 次序論 1

1.1 テーマ設定の理由と目的 1 1.2 先行研究 1 本論 3

2.1 「ママ友」について 3

2.1.1 「ママ友」とは 3

2.1.2 「ママ友」の特徴 4

2.2 ドラマ『名前をなくした女神』について 4

2.2.1 ドラマのあらすじ 5

2.2.2 人物紹介 5

2.3 『名前をなくした女神』でのママ友の付き合いについて 6

2.3.1 ママ友の見栄 6

2.3.2 ママ友の嫉妬 7

2.3.3 ママ友のいじめ 8

2.4 ママ友との付き合いの影響について 9

2.4.1 ママ友との付き合いはママ自身への影響 9

2.4.2 ママ友との付き合いは子供への影響 9 結論 11

謝辞 12

参考文献 13 序論

1.1 テーマ設定の理由と目的孤独に陥りやすい子育てでは、喜びや悩みを分かち合える存在は必要である。そこには、ママ友という子供を通じてできた母親同士の友達のことが生じた。インタネットで「同じ年代の子どもを持つ友達(ママ友達)がいますか」についての調査によると、ママ友達がいる方が8割いると指摘している。ママ友は現代のママたちには最も重要なネットワークのも言える。

児童期、青年期の友人関係に関する研究が多いに対して、成人期以降の友人間を研究するのは少なく、子供を介した間接的な友人関係なので、普通の友人関係とは異なり、トラブルも生じやすい。そのため、現在のママ友に関する様々な悩みや問題がよく見られる。トラブル防止を目的に、特定の親同士で仲良くせず、学校が開く保護者会を通じて幅広くつきあうように求めている。都内の小学校では保護者間、特に母親同士の会合を禁止する「ママ友会禁止令」が通達されるまで、ママ友はじわじわ社会問題化しつつある。そのため、ママ友という成人期女性特有のの対人関係は研究するのは有意義と思われる。

『名前をなくした女神』は、様々な母親たちを取材し、教えてもらったことをネタにする、ママ友の世界をリアルに描くドラマである。そこで本稿はこのテレビドラマでのママ友の付き合いを着目し、ママたちの心理と行動を通じて、ママ友付き合いにおけるトラブルとその影響について分析し、日本の社会文化をいっそう理解したいと考えている。

1.2 先行研究

ママ友に関する先行研究では、まず、ママ友関係の特徴の研究について、中尾・原田(2010)は『育児中の母親だけが経験する特異的な人間関係(ママ友関係)の諸特徴』では、ママ友の数が多い群は、少ない群に比べて、ママ友付き合いメリットをより強く感じ、そして、ママ友付き合いを一時的なものだとは思っていなかったことが指摘されている。實川・砂上(2013)では、『母親自身の語りにみる「ママ友」関係の特徴』の中に、母親は相手との関係を、「個としての自分」と「親役割の自分」とを関係つけながら、それぞれの自分のどう質感の高低と親しさの度合いの違いによって捉えている。そして、この二種類の自分の間で揺らぎ、葛藤するということを明らかに示されている。

ママ友付きの関係性の研究について、中山・池田・東村・野村では、青年期の友人関係の役割行動期待に関する調査をもとに、ママ友関係では、苦しい立場の時に味方になってくれるような支援性と、その時の気分に流されたような行動をしない自律性への期待が高いことが示された。また、中尾(2010)の『愛着スタイルとママ付き合い』によると、見捨てられ不安が高いほど、ママ友付き合いにおいて悩みを抱えやすい、親密性の回避が高いほど、付き合いを一時的なものと捉え、その良さを感じにくいことが明らかになった。

ママ友付き合いの葛藤についての研究で、中山・池田(2014)の『ママ友関係における対人葛藤経験パーソナリティ特性との関連性』という文書で、ママ友関係において経験される対人葛藤を多様性、批判性、ぐち苦痛性、格差の4つに類型化されることが示された。また、井梅・藤後(2014)の『成人期女性の対人関係のトラブルとストレス』によると、ママ友とのトラブルを経験しているひとはそれほど多くはないことがわかった。しかし『トラブルがある群はトラブルがない群に比べて、子育て不安が高い、対人関係の様相が不安定だと述べている。

以上述べたように、ママ友は具体的にはこのところ一般的に知られつつあるので、現在、ママ友に関する研究はまだまだ少ないのが現状である。また、具体的なママ友付き合いの例について検討している研究はあまり見当たらない。そこで本稿では、ママ友付き合いの世界をリアルに描いたドラマ『名前をなくした女神』の分析を通して、ママ友付き合いの問題点といかなる影響を及ぼしているのかについて研究していきたい。本論

本稿では、四つの部分に分けて分析してみた。第一部分はドラマ『名前をなくした女神』のあらすじと人物紹介述べ、第二部分はママ友についてまたその特徴を論述し、現在日本のママ友について紹介する。第三部分は、テレビドラマ『名前をなくした女神』でのママ友の見栄、ママ友の嫉妬、ママ友のいじめという三つの点でママ友付き合いを考察する。第四部分はママ友自身と子供の角度からママ友との付き合いの影響を分析する。

2.1 「ママ友」について

この部分はママ友の由来と定義を述べる。また、ママ友の呼ぶ方、ママ友になる仕方、ママ友の印象とママ友の影響という四つの部分からママ友の特徴をまとめてみたい。

2.1.1 「ママ友」とは

ママ友の由来について、大嶽(2014)の『「ママ友」関係に関する研究の概観』では次のように定義している。

「ママ友」という言葉は使用されていないものの、広い意味で育児ネットワークを捉えた研究は、1990年頃から見られる。1999年「文京区幼女殺人事件」が発生した。その後、主にマスコミや育児雑誌で「ママ友」という言葉が使用されるようになり、まだ新しい概念であるといえる。

また、日本のウィキペディアによると、ママ友は幼い子供の母親であることを共通としてできた母親同士という形の友達付き合いの形態の一つである。主な場合は公園や幼稚園、保育園などで知り合うことからママ友となっている。ママ友の間でもママカーストが発生しているということである。

ママ友がいると、相談できる、情報交換可能、ストレス発散などプラスの役割を果たしている。しかし、ママ友の間ではトラブルやいじめが発生するということが多いとのことであり、それがママ友地獄などと呼ばれていることがある。インタネットで「ママ友」を検索すると、「ママ友トラブル」、「ママ友苦手」、「ママ友地獄」とネガティブすぎる関連ワードがずらりとである。それらを防ぐためのマニュアルが多く出回っている。

2.1.2 「ママ友」の特徴

ママ友は子供を介した間接的な関係がそのベースになり、子供という今までとは違う存在が加わりことで普通の友人関係とは異なる。その違いを以下四つの点でまとめてみた。

まず、呼び方について、日本語俗語辞書では「ママ友」に対する解説によると、ママ友同士はお互いに呼ぶ前に名前や名字ではなく、子供の名前にママとつけて呼ぶ傾向がある。例えば、ドラマでの「健太ママ」、「羅羅ママ」というような呼び方である。

第二点、ママ友付き合ったきっかけについて、日本語俗語辞書では「ママ友」に対する解説である公園デビューや子供が幼稚園に通うことをきっかけにママ友ができたり、ママ友の輪が広がるという点からみると、ママ自身の年齢と気が合うという原因ではなく、ママ友同士との付き合いは、母親自身が望んで付き合っているというよりも、子供のための情報収集の場だったり、子供が子供同士のグループ内でうまくやってほしいという親心から仕方なく付き合っているのも言える。同年齢の子供を持つ母親同士は、子育てをする中で経験が必要とする情報が似てるから、共感しやすい、お互いにママ友になる可能性が大きい。

また、母親が「ママ友」に対するイメージについて、中山・池田(2014)によると、「ママ友」も「友」と呼ばれているが、「ママ友」という言葉からは「浅い」、「うわべ」、「ぐち」といた否定的な言葉が多く連想され、「友達」という言葉から連想される「信頼」、「仲間」などの言葉は連想されないだという。インタネットの書き込みサイトでは、母親自身によるママ友について考えが見られる。知恵袋「『ママ友』ってなんですか」によれば、多くの母親は、ママ友って、あくまでも子供があって「ほんの一時期」のお付き合い、本当の友達じゃないと思っていると述べている。

また、ママ友との付き合いの影響について、学生時代や会社に勤める時とは違う。学生時代や会社に勤める時は自分一人だけの問題で済むかも知れないが、ママ友との付き合いは大切な子供まで及ぶ。水島(2014)によると、一見私的な関係に見えるのですが、子供のために引き受けなければならないという点で考えれば、「社会的な仕事」とも言えると述べている。その原因で、母親はママ友付き合いは面倒くさいことだと思っているが、自分がうまく振る舞うことで子供に迷惑をかけてしまうことが心配、なかなか付き合いのをやめられない。

2.2 ドラマ『名前をなくした女神』について

『名前をなくした女神』は、様々な母親たちを取材し、教えてもらったことをネタにする、ママ友の世界をリアルに描くドラマである。この部分はこのテレビドラマのあらすじと中に出る五人の主人公母親について述べる。

2.2.1 ドラマのあらすじ

短大卒業後、ハウスメーカーに就職した秋山侑子は、22歳の時、食品メーカーに勤務する秋山と結婚した。侑子は、家事にも協力的な夫のおかげもあって、長男の健太を出産後も仕事を続け、充実した日々を送っていた。だが、頭金を入れてマンションを購入した矢先、侑子は、会社からのリストラで退社を余儀なくされる。新しいマンションに引っ越したのを機に、健太は近所の幼稚園「ひまわりの子幼稚園」に通うことになった。そこで侑子は、健太と同い年の子を持つ安野ちひろ、進藤真央、沢田利華子、本宮レイナなどのママ友と知り合うことで、息子を「お受験」させることを決意する。しかし、そこにはママ友の嫉妬や見栄、嘘、裏切りなど、様々な思惑が渦巻いていた。苦しい時には助け合い、悩みを打ち明け合うはずが、そこに競争という概念が加わった途端、ママ達の奥底に形を潜めていた黒い感情が突如現れる。小学校の「お受験」を軸に、5人の「ママ友」の間で繰り広げられる複雑な人間関係がリアルに描くドラマである。

2.2.2 人物紹介

主人公の秋山侑子は5歳の息子を持ち、明るくまっすぐで物おじしない性格である。子供の「お受験」に関して、これまで無縁であったが、引っ越しした先で初めて「ママ友」たちと出会うことにより、息子を「お受験」させることを決意する。その「お受験」を軸に生まれる「ママ友」同士のあつれきや、女同士の社会で生きていくことの息苦しさと難しさから、生まれて初めて、自分の価値観が揺るがされることになる。

安野ちひろは、爽の母親で、神経質な夫から虐げられているものの、明るく元気で世話好きな幼稚園の役員ママを一所懸命に演じる専業主婦である。夫のセクハラ疑惑の噂に大ショックを受ける。またセクハラ疑惑の噂が幼稚園で広まったことで人前に出られなくなり、家に閉じこもることになる。

進藤真央は、トラック運転手の夫と出来ちゃった結婚をして、18歳で娘の羅羅を出産したヤンキーママ。身の丈に合っていない高級マンションの一番狭いワンルームに暮らしているが、そのローンや上辺を飾るための費用で家計は火の車だった。しかし、同じマンションに主婦雑誌のカリスマ読者モデルとして知られるレイナが住んでおり、ママ友になれたことが自慢である。

沢田利華子は、海斗の母親で、ベビーグッズのネットショップを経営している。12歳年下の夫の浮気に苦しんでいる。侑子とはすぐに打ち解け、彼女に的確な助言を送ってくれるが、仲良くなるにつれて理想の家庭を築く侑子に嫉妬心を覚え、取り返しの付かない行動に出る。

本宮レイナは、彩香の母親で、女性誌でカリスマ主婦読者モデルをしているセレブママ。育ちが良く、小学校から大学までエスカレーター式の名門学院に通い、その後、一代で財を成した夫と結婚し、都会的で快活だが、プライドが高い。お受験に対しては人一倍の執着があり、彩香の小学校受験を成功させるべく塾に通わせている。

2.3 『名前をなくした女神』でのママ友の付き合いについて

趣味も考え方も年齢も、収入も違う女性が子供の年が同じまたは近かったから、必要以上に仲良くするのは大変である。この部分はテレビドラマ『名前をなくした女神』でママ友付き合いの具体的な例への分析を通じて、ママ友の見栄、ママ友の嫉妬とママ友のいじめという三つの現象を研究する。

2.3.1 ママ友の見栄

見栄とは見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度である。

『名前をなくした女神』の主人公進藤真央は、見栄を張るのその一つの例である。進藤真央は田舎出身。普段は標準語を話すが、夫婦喧嘩の時などは方言が出る。無理に都心にある高級マンション低層階の一番狭いワンルームを購入した。そのローンや上辺を飾るための費用で家計は常に苦しいけど、同じマンションに住むボスママレイナとママ友になれることに自慢している。彼女はお茶会が終わったら、セレブ気取りで、他のママ友に二言目には「うちのマンションでよければ、また、いつでも来てくださいね」と言う。夫はトラック運転手であるが、毎日スーツで出勤させたり、わざわざ電車を乗り、7駅先の安い駐車場でトラックを取りに行く。また、夫は侑子に部屋を入れた時、非常に腹を立てる「なんのためにロビーがあるのよ、なんのために高い共益費払ってると思ってんのよ」と夫に責める。そして、恥ずかしくて手で顔を覆った。

見栄を張って娘の羅羅にお受験をさせようとするが、夫と自分の学歴の原因で断念し、羅羅を芸能界デビューさせようと奔走する。ローン返済のためにキャバクラでアルバイトを始めるが、結果的にネグレクトを行い、羅羅がおなかをすかせてもご飯を作らないなど、羅羅に寂しいおもいをさせてしまう。

ママ同士も女性である。女性同士は見栄を張りやすい。そのため、ママ友の間でもママカーストが発生している。特に中心となる人物は、「ボスママ」と呼ばられている。ママカーストについて、日本のウィキペディアによると、ママカーストとは現代の日本において母親であることを共通とした友達付き合いにおいて見られる序列のことを身分制度になぞらえて呼んだ表現。この序列化の要素には、自身が身につけている衣服やバッグ等に加え、子供の学力、習い事の進歩状況、子供の外見(男子の場合は背丈)や夫の学歴や職業や収入など、さらにはマンションの何階のどの部屋に住んでいるかなどの事柄も含まれているということである。

進藤真央はママカーストのことを気遣い、高級マンションに住むのために無理に働き、娘をを芸能界デビューさせ、また夫の仕事を隠すのは、このママ友同士の身分制度で「負けたくない」と張り合いが明らかに見られる。

2.3.2 ママ友の嫉妬

嫉妬とは自分よりも優れて映る者や、自分の持っていないもの、自分から見て良く思えるものを持つ者に対して、それを不快に思う感情・心理である。

沢田利華子は最初に秋山侑子と打ち解け、的確な助言を送ってくれたが、入試直前に、秋山侑子の子供健太の願書を捨てた。ドラマで沢田利華子と秋山侑子のこういう会話があった。秋山侑子は「どうして、どうしてそこまで?利華子がいてくれて、ずっとよかったって、思ってた。ねえ、私何かした、怒らせるようなこと„」と 沢田利華子に聞いた。沢田利華子は冷淡な態度で「してないんじゃない?」と話した。沢田華子と秋山侑子はなんの揉め事もない。利華子は仕事もうまくできなく、そして浮気をされた上に、夫から離婚届が突きつけられたので、普段冷静な利華子を精神的に追い詰めた。その時の侑子は幸せな家族があり、また利華子の元を離れ、新たの仕事を始めている。以下は沢田利華子が秋山侑子への告白である。「嫉妬してたから、私がなくすものと私にないものを持っているあなたに気がついたら、嫉妬してた。仕事、夫、他人を妬んでこんなことしてしまうなんて、自分でも怖いと思う、いつの間にか、自分の思いも不安も誰にも言えなくなってた」。仲良くなるなるつれ、利華子は自分がなくすものとないものを持っている侑子に反感を持ち、思いがけない意外な行動に出った。

また、テレビドラマでのもう一つのママ本宮レイナは塾長の先生から、現状の彩香の学力では、希望の小学校に行くのは厳しいと言われ落ち込む。一方、「お受験」対策を始めたばかりの侑子はその先生から、レイナが希望している小学校の受験をすすめられる。塾からの帰り道、他のママに進路相談の結果を聞かれた侑子は、先生から言われた話をする。その話が聞こえてしまったレイナは、侑子に対してあからさまな競争心を燃やし、健太を褒める彩香に「あなた、何のんきなこと言ってるの、今まで、何もお勉強して来なかった健太くんに追い越されてしまったのよ」と責めた。その後のお茶会で本宮レイナは秋山侑子に何気なく「彩香さんは山吹女学院が第一志望なんですか」と聞かれ、つい怒りを押え切れなく、侑子と喧嘩になった。佐藤(2005)によると、嫉妬の対象となるのは、自己と比較対象としている他者だという。嫉妬は怒りや憎しみ、悲しみなどの感情を引き起こす。主体の意識や行動に働きかける。ママ友の世界で、同じママ同士として、比べる対象になりやすい。ママ友の付き合いでは、いろいろな原因で嫉妬が生じることが見られる。

2.3.3 ママ友のいじめ

日本のウィキペディアによると、「いじめ」とは、「肉体的、精神的、立場的に自分より弱いものを、暴力や差別、いやがらせなどによって一方的に苦しめること」である。今や学校や子どもの世界だけでなく、ママたちの間でもいじめをよく発生する。

『名前をなくした女神』でママの深沢雅美はブログにアップしていた水泳教室で息子と一緒に映っていた女児の写真が違法サイトに転載さたのが原因で、女子の家族が引越しを余儀なくされ、深沢雅美も他の保護者から孤立された。顔を合わせてもあいさつしない。無視され、また悪いうわさを流された。周囲にママたちが冷たい態度になるので息苦しい日々を送り続け、つい彼女に精神的に追い詰められ、メンタルクリニックに通院するようになり、睡眠薬を服用して自殺を図る結果になった。一命は取り止めたが、夫の両親が暮らす福岡に一家で引っ越すことになる。テレビドラマでママ友たちのそういう会話がある。真央「原因って、やっぱり„」レイナ「だめよ、そんなこと軽々しく口にしたら、彼女たちが犯人になってしまうのよ」この彼女たちは特定の誰かではなくこの閉ざされた世界で生まれる悪意ということである。

ママ友から無視されてしまうことは突然やってくることが多い。ドラマで侑子は真央に「もし、塾の申し込みをするなら、明日の送りの後、一緒に行きませんか」というメールを送ってから翌日、彼女に挨拶をする時、突然無視されてしまった。とても子供じみているが、会うと顔をわざとそらされたり、会話に入れてくれなかったり、冷たい言葉で返されたりというような行動は多い。無視をされている当人のほとんどは訳も分からず、そして無視をしている原因、理由を相手の方に聞いても誰も答えてくれないなどの状況である。

ママ友は一歩間違うといじめが発生する。それもまたママたちのおつきあいのひとつの現実である。ママ友の間で発生するいじめは暴力という形式ではなく、「悪口を言われる」、「無視される」、「仲間はずれ」という精神的にまた立場的に相手を苦しめる事が多い。子供達の世界でも深刻な「いじめ」問題は、今やママ友の世界にまで広がっている。

2.4 ママ友との付き合いの影響について

この部分はママ友との付き合いの影響について論述する。その影響は二面性がある。メリットがある一方、悪い影響ももたらす。ママ友との付き合いはあくまで子供が主役から、影響される対象は母親自身だけではなく、子供にも影響される。

2.4.1 ママ友との付き合いはママ自身への影響

社会とは疎遠の生活を強いられるママたちにとって、ママ友は唯

一、意味のある会話ができる相手とも言えるだろう。ママ友という存在はとても助けになるもっとに言えないことでも話し合える。特に子供が小さい時、その支えの力は絶大である。子育てに陥りやすい子育て、子育てに喜びや悩みを分かち合える存在は必要だ。他の母親たちの中にも同じ悩みを持つ人がいると言うことを確認できることで自分だけがしんどいではないと実感し、気分的に楽になることができる。また子供の成長や親同士の状況など話すことで、こころが豊かになれる。

ママ友の間ではお茶会がある。子供を送ったあとまた放課後、ママたちがお茶会を参加し、その場で情報を交換し、お茶会によって、ママ友が必要な情報を手に入れる。お茶会はママ友との関係を維持する重要な仕方の一つである。

しかし、ママ友と言っても考え方や性格が人それぞれなので、合う人と合わない人がいる。様々な種類のママたちが同じコミュニティに入ることでママ友との付き合いは面倒くさいから、逆に、母親たちにストレスを増加することもある。

子育てや仕事で精一杯、人間関係のことまで背負うのは辛い。頻繁にお茶会を参加するのも疲れ、付き合い時のマナーも気を使わなければならない。また、一歩間違うと大変なことになる。テレビドラマで主人公の安野ちひろは夫のセクハラ疑惑の噂が幼稚園で広まったことで人前に出られなくなり、家に閉じこもることになった。同じ幼稚園のママたちに会いたくないので、息子の送り迎えもやめた。精神的に追い詰められたり、体調を崩したりした。『名前をなくした女神』で安野ちひろのセリフ「一度悪い噂が立つと、終わりなの、翔くんママに」によると、母親はママ友というとざれた世界でうまく付き合わなければならない。

2.4.2 ママ友との付き合いは子供への影響

ママ友の付き合いは子供を通じて始める、その付き合いも子供に大きな影響を与える。

ママ友の間では行ったお茶会を通じ、子供が新しい友達と出会い、遊ぶの機会が増える。母親が同じクラスのママ友がいると子供同士が休日とか放課後とか一緒に遊べる。子供同士で遊ばせたり、一緒にイベントに出向いたり、親子2人では出来ない楽しみである。

ドラマで進藤真央は秋山侑子とトラブルがあり、つい「これで侑子の息子健太にリベンジできる」と娘の羅羅に言う。そして、ひまわりの子幼稚園で皆と遊ぼうとした健太は、羅羅に邪魔されて仲間外れにされてしまう。「リベンジ」とは「やっつける」という意味だと知った羅羅が、健太のことが嫌いだと言い出した。担任の先生は、友だちと離れてひとりで遊んでいる健太に気づき、声をかけた。それを見た羅羅は、健太が何かを言う前に手を引いて皆のところに連れて行く。何気なく言った話が子供に影響され、子供は母親の言うことをよく聞いている。母親の発言が子供の言動を左右しかねない。

本宮レイナは他のママ友に越えされたくない、娘の彩香の学業に励まし、彩香が「お受験」のプレッシャーに追い詰められ、テストで健太のカンニングをしていた。

もう一つの例は、秋山との揉め事で仕返しするための進藤ちひろは遊園地で健太の手を引き、連れ去ろうとしている。健太はこのせいで大きなショックを受けた。トラブルが発生すると、ママ友から悪口を言いふらされ、他のママ友と疎遠になったなど1対1では済まない。また、どこに行っても無視されるので、公園に行けなくなったことなど、子どもにも影響を及ぼす。

ママの友だちづきあいは、ほとんどの場合、子どもがからんでくるから複雑。ママ友とのの付き合いでは母親と子供は常に「セット」のようなことである。自分だけなら、合わない人とはつきあわないと割り切ればいいけど、子どもが小さいうちは、「ママの友だちづきあい=子どもの友だちづきあい」という雰囲気があるので、結局、ママが我慢すればいいということになりがちである。ことに、ひとたびトラブルが起きれば、母と子どもは運命共同体ということになる。子ども同士のいざこざに親が巻き込まれることもあれば、ママ同士のもめごとで子どもたちがとばっちりを受けてしまうことも多い。結論

本稿では『名前をなくした女神』というドラマから、ママ友付き合いの具体的な例への分析を通じて、日本のママ友付き合いについての研究では四つの部分に分けてまとめてみた。

まずママ友の特徴について、ママ友同士はお互いに呼ぶ前に子供の名前にママとつけて呼ぶ傾向が見られた。子供が同級生また幼稚園が一緒である場合に形成されやすいことが分かった。また、ママ友は本当の友達ではなくこととママ友関係は社会的面があるのもその特徴である。

それに、ママ友付き合いの具体的な例をとして、3つの現象を分析した。進藤真央の例として、ママカーストでは人の姿や生活スタイルなど「負けたくない」という張り合いが見られる。それに、利華子は侑子に対する行為から、自分と同等だと思っているママ友、つまり価値を置くものを比較対象になり、怒りや憎しみ、などの感情を引き起こすからママ友の意識や行動に働きかける。また、ママ友のいじめについて、ママ友の間で発生するいじめは暴力という形式ではなく、「悪口を言われる」「無視される」「仲間はずれ」という精神的にまた立場的に相手を苦しめる事が多いことが見られる。

また、ママ友自身と子供の角度からママ友との付き合いの影響を分析した。母親はママ友との付き合いを通し、子育ての情報を得たり、安心感を得たりする一方、様々なトラブルが発生やすいので、精神的にストレスと悩みが増加する。ママ友との付き合いでは母親と子供は「セット」のようなことになる。その付き合いは子供に新しい友達と出会い、遊ぶの機会が増える。その反面、ひとたびトラブルが起きれば、子どもたちがとばっちりを受けてしまうことが見られる。母親自身と子供のために、ママ友付き合いの持つ意味を考える必要がある。

本稿ではママ友付き合いでの三つの現象が得られたが、それらの現象が行ったの原因はまだ詳しく研究していない。それを今後の課題として研究していきたい。

謝辞

この論文を書いたとき、張暁敏先生が親切に論文の不足点などを教えてくださって、大変助かりました。また、大学の四年間、知識を教えてくださった日本語学科の先生方に感謝を申し上げます。

参考文献

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